2017オークス(優駿牝馬)馬のプロフィール

昨日の日曜日、主要競馬国では4か国でクラシック・レースが行われましたが、ここで血統を紹介するのは日本、優駿牝馬(オークス)を見事人気に応えて制したソウルスターリングのプロフィールです。
ソウルスターリングは父フランケル Frankel 、母スタセリタ Stacelita 、母の父モンスン Monsun という血統。

ここに並んだ3頭の馬名は、どれも当ブログで何度も名前を挙げた馬たち。父・母共にクラシック馬のプロフィール・コーナーで詳しく書きましたから、態々ソウルスターリングの項で書き直すこともありません。
今回はこれでお仕舞、としても良いのですが、いくつか追記しておくことでプロフィールとしましょう。

先ず父フランケルについては日本でも怪物として話題になっていますから、敢えて紹介するまでもありません。2014年生まれが初年度産駒ですが、ヨーロッパを含めてクラシック・レースを制したのはソウルスターリングが第一号となりました。現時点でGⅠタイトルを取ったのも、ソウルスターリングのみです。
フランケルの血統については、2011年のクラシック馬プルフィール(1)をご覧ください。また同馬の競争時代についても、当ブログでは全て取り上げてきました。「フランケル」で検索すれば多数の記事がヒットする筈です。

それは母についても同じで、彼女もブログ内に何度も登場します。但し、私はこの馬をスタチェリータと表記してきましたので、「スタチェリータ」で検索すれば全てのG戦でのレース内容が記してあります。
日本での繁殖牝馬登録名は「スタセリタ」となっていますが、同じ馬です。また母の父モンスンについても、先日仏2000ギニーを制したブラムトー Brametot のプロフィールで触れました。こちらは2017クラシック馬のプロフィール(4)を参照してください。

ということで、スタセリタのプロフィールも既に書きました。それがこちら。

2009クラシック馬のプロフィール(9)

ここでは彼女のその後について若干を追加しておきましょう。

先ず現役時代のレース成績ですが、
仏オークスの後はヴェルメイユ賞に優勝し、その年の凱旋門賞は7着。4歳時は6戦し、勝ったのはラ・クープ賞(GⅢ)とジャン・ロマネ賞(GⅠ)で、ナッソー・ステークスとオペラ賞が2着。シーズン初戦のイスパハン賞4着とシーズン最後の香港カップは8着でした。
5歳も現役を続け、前年勝ったラ・クープ3着で始動すると、2戦目以降はアメリカ。デビューのユナイテッド・ネーションズ・ステークス(GⅠ)3着まではジャン=クロード・ルジェ師が管理していましたが、このあとチャド・ブラウン厩舎に転籍して更に3戦。ビヴァリー・Dとフラワー・ボウルと二つのGⅠ戦勝ちを追加し、BCフィリー・アンド・メア・ターフの11頭立て10着を最後に現役を引退しました。

繁殖入りしたスタセリタの初産駒は2013年生まれのサザン・スターズ Southern Stars (鹿毛 牝 父スマート・ストライク Smart Strike)と言い、ソウルスターリング同様に吉田照哉氏がオーナー。
現在4歳のサザン・スターズはジョン・ゴスデン厩舎に所属し、4戦1勝。2歳デビュー戦は5着で、3歳初戦にサンダウンの10ハロン戦で初勝利。そのあとニューバリーのリステッド戦(10ハロン)10着、ケンプトンのハンデ戦(12ハロン)11着が現在までの成績の全て。使われた距離から見ても、10ハロンから12ハロン向きの馬であることは明らかでしょう。
ソウルスターリングは、スタセリタの2番仔で2頭目の勝馬ということになります。この後はディープインパクトとの配合が続いているようですが、これからも楽しみな血脈ではあります。

2代母以前については、上記「スタチェリータ」のプロフィールで取り上げました。ということで今回は楽をさせていただきました。

ファミリー・ナンバーは16-c。1856年生まれのリトル・アグネス Little Agnes を基礎とする牝系です。

 

 

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